データをもとに解析
ちまたでは、よくS&P500が良いという話をよく聞きます。本当にS&P500は優れた投資先なのか。その辺を今回は過去53年間のデータをもとに解析したことを紹介します。
データからわかるS&P500の強み
今回はS&PP500の過去1970年から2022年までの約50年間のデータを取ってきてエクセルで年利を計算してみました。なぜ1970年からなのかと気になる人がいるかもしれませんが、特に深い意味はありません、ただ、母が生まれた年という、少し印象的な年だったというだけです。でも大体、この記事を見ている人は20年から50年間ぐらいは投資できると思いますので、参考にしていただければと思います。
その結果がこれです。
階級 | 度数 |
40~50 | 0 |
30~40 | 3 |
20~30 | 11 |
10~20 | 15 |
0~10 | 10 |
0~-10 | 6 |
-10~-20 | 5 |
-20~-30 | 2 |
-30~-40 | 1 |
-40~-50 | 0 |
この年利がプラスだったのは53年間中39年間でした。一方マイナスだったのは14年間です。
つまり、この53年間で7割はプラスの利回りだったという事です。
この表からも分かりますが、マイナスの利回りの時も時々あります。しかし、全体として、10%以上20%以上が11年間、15年間ととても多いことが分かります。つまり、基本は資産が増え続けるという事です、しかし、たまにマイナスの時がありますので、その時はどしっと構えて、耐え抜くだけの根性が必要だということが分かります。しかし、初めからこのようなデータを知っていくと一つの安心材料になるのではないでしょうか。
201年間もやってみた
ついでに、
201年間のデータでもやってみた結果
1822年から2022年までの約201年間のデータを計算したところ、こんな結果になりました。
階級 | 度数 |
50~60 | 2 |
40~50 | 5 |
30~40 | 9 |
20~30 | 27 |
10~20 | 38 |
0~10 | 47 |
0~-10 | 28 |
-10~-20 | 31 |
-20~-30 | 9 |
-30~-40 | 4 |
-40~-50 | 1 |
年利がプラスだったのは合計128年間で、マイナスだったのは合計73年間でした。つまり6割の年利がプラスでした。
確かに、このことが今後もずっと続くという証拠にはなりません。しかし、投資というのは常に過去のデータしかありません。未来は常に分からないものです。けれども、過去200年間がこの結果なら、ある程度、未来には希望を持てると言っても良いと思います。
車の運転で、今まで事故してこなかった人に運転してもらうか、今まで何度も事故してきた人に運転してもらうかだとしたら、今までで一度も事故したことない人に運転してもらいたいものだと思います。投資も同じだと思います。ある程度のリスクを許容するから、遠い道も早く到着するし、資産も増やすことができるものだと思います。
なにより、僕はこのデータを見るたびにこの投資方法に安心させられます。