「S&P500は15年間持ち続ければ、必ずプラス」
というこの事実は僕がS&P500に投資する時の安心材料の一つになっています。
1970年から2022年までの各年で投資をはじめ、1年、5年、10年、15年とそれぞれの長さで投資し続けたとします。その時の平均利回りが下の箱ひげ図になっています。
箱ひげ図について
まず、1年間投資し続けた結果、
最悪-30%以上の資産の目減りもあり得るし、最もいい時は30%以上の資産の増加もあり得るという事です。
次に、5年間投資し続けた時の利回りを年平均した結果、最悪の場合が-7%で、最もいい場合は30%程度なので、つまり、最悪の場合は5年間毎年、-7%資産が目減りし続けて、最もいい場合は5年間毎年30%ずつ資産が増加し続けるという事です。
ところが、15年間投資し続けた結果、最悪の場合でもプラス0.97%なので、つまり、15年間投資し続けたら、最悪の場合でも元本より多くなっているという事です。
例えば100万円投資し続けた場合、
最悪の場合15年後115万円になっている、
最高の場合15年後902万円
平均的には15年後287万円
という感じです。
安心材料になる
この事実を知っているだけでも、もしこの先大暴落が起きた時、資産が目減りした時に15年は待とうという気持ちで、どっしりと構えてられます。
投資全般でいえることですが、最悪なのは株価が値下がりしたときに売ってしまう事です。しかし、人間の心理的には、「このまま資産が目減りするのを見てられない」と言って、資産が減っていくのが怖くなってしまい、売ってしまいますが、S&P500への投資に関しては15年待とうと考えられると思います。
絶対に正しいのか?
ところで、この先も絶対に15年待てばプラスになるのかと言われると、それは違います。このデータは少なくとも1970年から、2022年までのデータであり、将来を保証するものではないからです。だから、この辺は注意していただきたいです。しかし、安心材料にはなると思いますし、S&P500に投資する理由にもなると思います。
今まで事故をしたことがない運転手の車に乗るみたいな話です。