なぜ金に投資するのか
この記事で分かること
- なぜ金投資するのか
- 金投資は安全なのか
- どうやって買うのか
金投資のメリット
そもそもなぜ金投資をするといいのかというと
- 世界中どこでも金の価値は通用する
- 何千年も前から価値がある
- 大きな目線では金は目減りしにくい
- 株価と反対の値動きになる
と言った点です。日本の中央銀行の日銀でも、アメリカの中央銀行のFRBでも、イギリスも、ヨーロッパも金(ゴールド)を保有しています。つまり世界中で最も信用されている金融商品とも言えます。アメリカの5大財閥の一つのモルガン財閥の創始者であるJ.P. Morganという方の有名な名言があります。
Gold is Money, Everything Else is Credit
金(ゴールド)がお金で、それ以外全ては債券だ。
円やドルは価値が下がる
例えばドルや円はアメリカや日本という後ろ盾があるから価値があります。アメリカや日本がドルや円のお金を作りまくる、するとインフレになり、ドルや円の価値は目減りしてしまいます。
どういうことかというと、何でもそうですが、そのもの自体が増えると価値は下がります。お金も増えれば価値は下がります。
実際アメリカや日本のドルや円は刷り続けているので価値が徐々に減っています。つまり、現金で持っていると価値が目減りしてしまうということです。僕はなんかの映画の中の会話で孫がおじいちゃんに対して「一体、洗剤はいくらすると思ってるの?」と質問したところ、おじいちゃんが「5ドルくらいだろ」と答えました。孫は「そんなんじゃ買えないよ、14ドルくらいするから」というやりとりがありました。つまり、孫の代になるまでに物価が上がったのです。物の値段が上がったという事は、お金の価値が下がったという事でもあります。インフレが進んだのです。だから、世界中の投資家からは金が好かれています。
金は昔から価値がある
それから、金は大昔のエジプトの時代でも価値がありました。江戸時代では小判として使われていましたし、ヨーロッパでは金貨として使われていました。つまり、何千年も前から、金(ゴールド)はお金として使われていました。それから今も昔も金は装飾品に使われています。たぶんですが、今後も変わらないと思います。つまり、普遍的な価値があると言えます。
大きな目線では上昇
以下のチャートが金の価格をドルで追ったチャートです。数年の目線で見れば下落のフェーズもありますが、長い目線で見れば上昇しています。
株価と反対の動きになりやすい
反対の動きになる理由
さらに、金の使用用途として世の中の金の50%が装飾品として使われていて、40%が投資として使われています。残りの10%がパソコンやスマホに入っているような工業用として使われています。これが何を意味するかというと、世の中の景気に大きく影響を受けないという事です。つまり、景気に大きく影響を受けるのが、工業です。もし、工業製品に使われる割合が多かったら、景気が悪くなると工業製品が売れなくなり、金も必要なくなり、金の値段が下がるという事になってしまいます。しかし、工業には10%しか使われていないので、影響が少ないのです。
すると、こんな現象が起きます。
景気が良くなり、株価が上がった場合、みんなは株で儲けようとするので金を売って株を買います。すると金の価格が下がります。
逆に、景気が悪くなると、株価が下がり、これ以上資産を減らしたくないと思い、株を一旦売って、そのお金で信頼のある金を買う人が増えます。すると、金の価格が上がります。
つまり、株価とは逆の値動きになるという事が度々起きるというおことです。
反対の動きになると良いこと
もし、株と金を買っていた場合、株が上がっても、金が下がり、株が下がると、金が上がるということになり、資産が安定するようになります。変に大きく増加したり、減少したりしにくいので、安心して投資できるという事です。
しかし注意です。この法則が絶対というわけではないです。あくまで、そういう事があるという事です。株価と一緒になって金も上がったり、下がったりすることも全然ありますので、完全に信じないでください。
ただ、資産を分散させておくこと自体は有効なので、金投資も一部やっておく必要があると思います。
金の買い方
ところで、どのように金を買えばいいかと考えると思います。金投資にはさまざまな方法があります。
- 金地金(インゴット)の購入
- 金貨の購入
- 純金積立
- 金のETF(上場投資信託)
それぞれのメリットとデメリット
金地金の購入
メリット
- 金を持っているという実感が湧く
デメリット
- バーチャージという手数料がかかる
- 盗難の可能性がある
- 貸金庫に置いておくこともできるが、手数料がかかる
金貨の購入
メリット
- デザインがきれい
- コレクションとして良い
デメリット
- デザイン料や運搬料などがかかる
- 盗難リスクがある
純金積み立て
メリット
- 最初の設定をしてしまえば、何も考えずに投資できる。
デメリット
- 手数料がある
金のETF
メリット
- 手数料(信託報酬)が安い
- 買うのはETFなので普通の株を買うのと同じぐらい簡単
デメリット
ある程度純資産のあるETFを選ばないと、ETFが修了する可能性がある。その時はその時の値段の現金が戻って来るが、売りたいと思っていない時期に勝手に売られるということになる。
まとめ
ここまで、見てきて自分の投資スタイルに合わせて買っていくのがベストです。まだここに書ききれないデメリットもメリットもありますので、調べてみてください。
そんな中僕のお勧め、また初心者にお勧めなのが金のETFを買う事です。
最大のメリットは他のどの方法より、手数料が安いからです。それから、株と同じように手軽に売ったり買ったりできるからです。
それから、株と同じ口座で管理ができるという点もメリットだと思います。