投資の事を調べると、必ずと言いたいほど「投資信託」、「インデクスファンド」という言葉は耳にしたのではないでしょうか。
投資を始める上で絶対外せない知識になっています。基本的なことなのでこの2つの関係を知っておきましょう。
投資信託
まず投資信託からです。
投資信託とは名前の通り、投資をプロに任せるという事です。例えばまとまった資金があるが、どこに投資したらいいのか分からない場合や、投資先を調べるのがめんどくさい場合に投資信託をやります。
普通に企業に投資する場合、たくさんある企業の中から将来有望な企業を調べなくてはいけません。当たり前ですが、そのための知識も必要になってきます。しかし、投資信託の場合はプロに任せるのでそこまで知識が必要ありません。
ここまで聞くと、何も知識がなくて、投資して資産を増やせるのかと思いますが、実は投資信託をするうえでも多少の知識が必要です。
投資信託をする前に抑えておきたい知識
それは信託報酬という手数料です。普通に企業に投資する場合は、つまり個別銘柄に投資する場合は買う時と、売るときに売買手数料を証券会社にとられます。しかし、保有している間の手数料はありません。
一方、投資信託は売買手数料と信託報酬という二つの手数料があります。(ただ、投資信託は売買手数料が無料の場合もあります)信託報酬とは投資信託をやっている期間中毎年とられる手数料です。また、投資している資産に対して何パーセントという形でとられるので、資産が増えれば増えるほど、バカにならない額になっていきます。なので、投資信託を始める場合は、信託報酬をしっかりチェックする必要があります。
インデックスファンド
インデックスファンドとは
投資信託の中にアクティブファンドとインデックスファンドがあります。
アクティブファンドとは投資のプロの人が代わりに運用してくれるものに対して、インデックスファンドはインデックス(市場の動きを表す指数)に連動するようにパソコンが勝手に運用してくれるものです。
アクティブファンド | インデックスファンド | |
---|---|---|
株の選定 | 投資のプロが株を選定 | インデックスに連動するように自動で選定 |
手数料(信託報酬) | 高い | 安い |
メリット | 市場平均より利回りを上回ることを目指している | 市場平均の利回り程度なら目指せる |
組み入れ銘柄 | プロが企業の調査・分析を通して選定している | 特定のインデックスと同じ構成銘柄 |
インデックスについて
インデックスにはいろいろな種類があります。例えば代表的なものに東証株価指数(TOPIX)、日経平均株価(日経225、日経平均)これらは日本の経済を表すのによく使われています。それから、アメリカの経済を表すのにダウ平均株価、S&P500指数、ナスダック総合指数などがあります。
これら指数がどうやって出てくるかと言いますと、例えばS&P500はアメリカのS&Pダウ・ジョーンズ・インデックスという会社がいろいろな基準を設けてアメリカの上場企業の中で500社を選び、その株価を加重平均したものです。(加重平均が難しければ、平均したものと考えていい)この500社は米国株式市場の時価総額(企業の価値)の80%を占めています。(つまり、S&P500はアメリカの経済の状況を表していると言ってもいい)
同じように日経平均株価は日本経済新聞社が選び出した225社の株価を平均したものです。
という感じです。
話をインデックスファンドに戻します。
インデックスファンドはこのような指数と同じになるように機械が勝手に売り買いをしてくれるというものです。また、機械が運用しているので手数料(信託報酬)も安くなります。
メリット | デメリット |
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結論
投信信託の中にインデックスファンドとアクティブファンドがあり、インデックスファンドは指数に連動するように機械が運用し、アクティブファンドは投資のプロが考えて投資するというものです。
アクティブファンドは人が運用するので手数料(信託報酬)が高くなりがちです。
投資と言えば好きな企業、儲かりそうな企業の株を買うというイメージがあると思います。しかし、儲かりそうな企業を見つけること自体が結構熟練が必要となってきます。また、熟練していないと詐欺師の様な人が来て、「この企業に投資すると儲かるよ」なんて言われて、良く分からないうちに投資しちゃったみたいなことにもなります。
それだったら、インデックスファンドに投資した方が楽だという事です。
余談
僕のお勧めはインデックスファンドです。よく巷で噂になっているのがインデックスファンドですが、アクティブファンドよりインデックスファンドの方が良いということが分かってきたからです。
その理由は、ひとつは手数料が安いことと、もう一つ決定的なのが、長期的に観た時、成績がインデックスファンドの方が良いからです。
確かに短期的に観た時はアクティブファンド、つまり人が運用した方が良いことがあります。しかし、20年30年のスパンで考えた時に、アクティブファンドがその好成績を維持できることがほとんどないようです。
世の中には運が良いのか、腕がいいのか分かりませんが、長い間インデックスファンドより良い成績を出している人もいます。しかし、そんなアクティブファンドを見つけることが難しいです。
さらに、インデックスファンドの中の指数で、僕のおすすめはS&P500です。詳しくは別の記事で書きますが、一言で言うと、200年もの間ずっと値上がりし続けているからです。もちろん、途中何度も、大きく下落しましたが、そのたびに回復しさらに値上がりしています。他にも理由があるのでこちらの記事を見てみて下さい。
さらに、さらに、インデクスファンドの中でも僕はETFをお勧めします。ETFとは何かという話は別のブログでお話します。
今回は投資信託とインデックスファンド、そしてついでにアクティブファンドの説明をしました。